法学部って何を勉強するの?
こんにちは。
LINKS講師の林です。
大学受験を考えている高校生さんにとって、学部選びって重要ですよね。
今回から、法学部出身の私が『法学部って何?』ということを数回にわたって紹介していこうと思います。
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1.リーガルマインドを身につけよう!
私が大学に入学し、最初のガイダンスで告げられたのが
「法学部では『リーガルマインド』を養うことを目的としています」
ということでした。
リーガルマインドって何でしょう?
今年の夏には反町隆史主演の『リーガル・ハート〜いのちの再建弁護士〜』というドラマがありましたね。ご覧になった方は、反町隆史の勇姿を思い出しながらリーガルマインド(ハート)について考えてみましょう。
リーガルマインドとは「法律の実際の適用に必要とされる、柔軟、適確な判断」のことです。まだよくわかりませんね。
例えば、日本の法律を知りたいだけなら、六法全書を開けば誰でも法律を引くことができます。
しかしだからといって、素人が「お前は人を殺したな!えーと……刑法199条、殺人罪だ!死刑に値する!」と単純に決めつけることができるでしょうか?できませんね。
殺意はあったのか?そそのかした者がいなかったか?単独犯だったのか?被害者に落ち度はなかったか?残酷な殺害方法だったか?被疑者の精神状態は?
などなど、現実にはたくさんの複雑な要因が絡んできます。そういったさまざまな要因を組み込んだ上で、どのような判断を下せば良いか考える力がリーガルマインドということになります。
世の中には痛ましい事件がたくさんあります。
認知症の母を介護するために仕事を辞めた息子が困窮し、生活保護を申請するも認められず、生活苦からやむなく心中を図り母を絞殺、自身も自殺を試みるも命を取り留めた事件。
この息子さんを「殺人犯」とは呼びたくありません。。それがいわゆる「人情」というやつですよね。
法律は守らなければなりません。しかしただ単に六法全書に書いてあるとおりに機械的に人を捌いていては、とても冷たい、ドライな世の中になってしまいます。
ゆえに法律を遵守しつつ、かつ可能なかぎり人情に沿った解釈をして、本当に守られるべき人が守られる社会にしなければなりません。
それを実現するのが、リーガルマインドを持った法律家なのです。いわば、無機質な法律と複雑な現実との橋渡しをするのです。
私は法律家にはなりませんでしたが、今でもこのリーガルマインドという考え方をとても大切にしています。
法律=決まりごとは守る、でも人情=思いやりも大事!
法学部とは第一に、そういった人材を育む学部なのだと私は思います。
次回から、法学部で実際にどんなことを学ぶかをご紹介したいと思います。
(今回紹介した事件に興味のある方は「京都・伏見認知症母殺害心中未遂事件」でご検索ください。)