南山大学入試解説!
今回は南山大学の過去問を解説していきます!
問題形式
まずは問題形式から見ていきましょう。
難易度としては、非常に難しいです。数年前よりもさらに難しくなりました。共通テストの前身である、センター試験をさらに難しくしたような感じです。南山大学は、英語表現、その中でも語法に関する問題の出題が非常に多いです。
場合によっては国公立大学の二次試験より難しいと思います。そのため合格するためには、早い時期からの十分な対策が必要です。
時間は60分です。配点は、出題する学部によります。
大問数は6題で、形式はマークです。
合格最低点も出願する学部によって異なりますが、7割~8割です。
第1問
では問題を細かく見ていきましょう。その後に、対策の方法についてお伝えします。
大問数は先ほど述べた通り6題です。
第1問は、短文の穴埋めです。問題数は20問ほどです。語彙や文法及び語法に関するものです。
イメージとしては、先ほど述べたセンター試験英語の第2問、英検2級の大問1のような感じです。ただレベルとしてはこれらのものよりも南山のこの入試のほうが高いと思います。似たような単語のニュアンスの違い、前置詞の使い方等、非常にいやらしい問題が出題されます。
第2問
第2問は長文読解です。全6題のうち、読解問題はここだけです。なので、英語表現の分野が苦手だという人は、ここで点数を稼いでおかないといけません。
センター試験や、英検2級程度の長さの長文を読み、7~8問の問題に答えます。穴埋めが少しと、後は長文の中の人物や出来事に関して、選択肢の英文の中から当てはまるものを選択するといった形です。最後に、この英文は長文のどの段落の後に入るでしょうか、という問題があります。
長文のレベルとしましては、先ほど述べたセンター試験や英検2級と同じくらい、もしくはそれより少し難しいくらいです。
問題を解く際には、大抵問題が長文の上から順と対応するようになっているので、それを利用すると良いでしょう。
また、内容一致の問題は、1つの段落につき問題が1つ、となっている場合が多いです。選択肢の中には、「これは絶対違う!」というようなあからさまな物はないですが、しっかりと吟味すれば分かるようになっていると思います。長文に書いてある内容を選択肢では違う表現を使って言い換えているので、その言い換えに気付けるようにしましょう。
第3問
第3問は、長文の穴埋めです。先ほどの第2問の半分くらいの長さの長文に、幾つもの空白があるので、それらを問題ごとの四択の中から選んで埋めていきます。
長文とはいっても、第1問では一つ一つの文で問題が分かれていたものを、ここでは一つの長文として組み合わせているだけ、といった感じです。
出題内容は、第1問と同じように語彙や文法及び語法に関してです。語彙問題に関しては文脈の中で解いていく形になりますが、問題の括弧抜けが入っている文、もしくはその1つ前の英文くらいを見れば解くことができる場合がほとんどです。
文法に関する問題では、その文だけを見れば解くことができるので、あまり長文であることを意識する必要はありません。
第4問
第4問は、会話文での穴埋めです。第3問では長文だったのがここでは会話文になっているといったような感じです。
そのため、ポイントは先ほどと同じですが、会話文であるこの第4問の特徴としては、少し語彙に関する問題の割合が上がったかなという感じです。日本語でよくある表現を、マイナーな英語表現で行ってきます。会話文ですが、会話表現のようなものはほぼ出てきません。
第5問
第5問は、文の間違い探しです。文章の中に四ケ所線が引いてあり、その下線部の中で誤りがあるものを探します。これも今までと同じよう、語彙や文法など、何に関しての問題を出題してくるかは幅広いです。
注意する点は、各問題に一つくらいは、ぱっと見で飛びつきたくなるような、「これはおかしいでしょ!」といったような選択肢がありますが、それはたいていの場合ひっかけで、他の部分が間違いになっている場合が多いです。すぐに判断せずに、一個一個の選択肢を吟味するようにしましょう。
第6問
最後に第6問です。第3・4問と同じように長文の穴埋めです。
解答の際には、第2問以外の穴埋め問題等を先に解き、最後に余った第2問を解く、という方法が良いと思います。
文法や語彙問題などの知識を問われる問題は、いくら時間をかけても分からないものは分からないですが、第2問の長文読解に関しては時間をかけてじっくり読むほど正答率も上がるからです。そのため、第2問以外をできるだけ早く解くようにしましょう。
最低でも第2問を解くのに20分は残しておきたいところです。見直し等に5分残しておくとすると、残りの35分で第1・3~6の5つの文法問題に解答することになります。大問1つにつき7分といったところです。
対策
次に、対策についてお話します。
今まで述べた通り、南山の入試の英語は大きく分けて、英語表現に関する穴埋め問題と長文読解の二つです。ただ、前者のほうが問題に占める割合としてははるかに高いので、そちらを重視して対策すると良いでしょう。
長文読解
長文に関しては、文法などを対策しているうちに英語のレベルが上がり、読めるようになっていくと思います。長文のテーマとしては、お堅い難しい話というよりは、面白い内容ですが少し独特です。
ディズニーランドの蚊対策、メジャーリーガーのバットを作る職人の話、といったようなものが近年ではありました。各受験者の背景知識が影響を与える部分が少し大きいように感じます。ディズニーランドの話を読んだときには、「ディズニーランドについて詳しい人なら読まなくても分かるような内容もあるだろうな」と思いましたし、私は野球が好きなので、2つ目のバット職人の話はかなり楽に読めました。
英語表現
英語表現に関しましては、まずは学校で配布された単語帳と文法書は最低限完璧にしておきましょう。しかし、それらの知識だけでは対応できないような、単語の細かい意味の違いや、前置詞の使い方に関する問題なども出題されることがあります。それらについては、過去問で出会う度に辞書を引き、知識を増やしていきましょう。
そのためにも、過去問を解くことを重視すると良いでしょう。今は全学統一入試についてですが、他の学部の一般入試の問題と、それほど内容に違いはありません。色んな学部の過去問を解いて、南山の難しい文法問題に慣れていってください。慣れていけば、穴埋め問題の選択肢を見た瞬間に、「これだ!」と分かるような、第六感のようなものが働くようになることもあります。そうなれば素晴らしいですね。
付け焼刃ではどうにもならないような難しい問題です。早め早めから対策を始め、じっくりと知識を増やしていくようにしましょう。