今年度のセンター試験分析~小説編~
近年は知識だけではなく、自ら考える力を鍛えていくというのがトレンドです。センター試験も、学生のそういった力を測れるように改革が進められているのですが……来年度以降の大学入学共通テストがどのような形になるのか不透明なのは私たちにとっても悩みどころです。
確実にできることは、今年度のセンター試験を分析して、変化の傾向を予想すること。というわけで、今回は国語・小説編です。
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■時代背景、読み取れますか?
今年度の国語第2問:小説は、1948年に発表された戦争文学でした。
戦時を描いた小説には、当然、戦時特有の制度や社会状況が登場します。難解な言葉には注釈がありますが、最低限のことは知っていて当然だと、注釈がつかないものもあります。
今年度出てきたものでいえば、例えば「満洲」。当時の満州国と日本の関係を知らなければ、「友人が満洲へ行く」ということが何を意味するのかわかりません。主人公の気持ちを理解することもできません。
あるいは「本土空襲」。戦争も時期によって、国民生活の悲惨さが大きく変わります。日本の本土が空襲に遭うほどの時期は、どれほど生活がひっ迫しているのか?「野鳥を獲ってきて食べさせてくれる」ことがどれだけ主人公にとって嬉しいことなのでしょうか。
時代感覚というのは、心情把握に非常に重要なことなのです。
国語は読解力が第一ですが、文字として書かれていない背景まで読みとれてこそ真の読解力です。そしてそのための事前知識というものは必要。
センター試験では時代小説が頻繁に出てきます。センターが戦争文学をとりわけ好んでいるわけではありませんが、名作の多さゆえか、結果的にしばしば出題されています。
戦争については日本史や世界史である程度学べますから、歴史が受験科目に含まれる受験生は、国語とリンクさせながら受験勉強をしてもらいたいと思います。ほかにもどんな雑学が現国の読解に役立つかわかりませんから、まずはいろいろな知識を集めておきましょう。
「読解力が大事」はそのとおりですが、「知識を覚えることに意味はない」みたいなことを言い出す塾や先生があったら、要注意です。
次回はこのお話に関連して、当塾の受験生の本当にあった話。
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